備長炭

備長炭とは?

備長炭(びんちょうずみ、びんちょうたん、びっちょうずみ、びっちょうたん)は木炭(白炭)の一種。紀伊国田辺の商人備中屋長左衛門(びっちゅうや ちょうざえもん)が、ウバメガシを材料に作り販売を始めたことから、その名をとって「備長炭」の名がついた。狭義にはウバメガシの炭のみを備長炭と呼ぶが、広義において樫全般、青樫等を使用した炭を指す場合もある。外国産のものを備長炭として販売する業者があるが、広義においてもそれらは外れるので注意が必要である。
参考文献備長炭(Wikipedia)

紀州産の備長炭

一般に「備長炭」といえば、紀州・和歌山県の中央部から南部にかけて沿岸部で生産される「ウバメガシ」「カシ」という広葉樹を炭材にした白炭をいいます。

白炭は非常に堅く、叩くと金属音がし、断面は貝殻のような光沢を放っています。

備長炭の名称は、「万治年間(1658~60)に紀州・北牟婁郡の炭やき、大津市右衛門が改良したとする説」と、「元禄年間(1688~1703)に紀州・田辺藩の炭問屋、備長屋長左衛門が名付けたとする説」があります。※後者が通説となっています。

狭い意味での「備長炭」は、紀州・和歌山県の地域特産の白炭をいいます。

紀州産以外の「備長炭」

和歌山県産の白炭だけが「備長炭」かというとそうでもありません。

カシを炭材とした宮崎県北部の延岡市周辺の「日向備長」、高知県安芸郡周辺の「土佐備長」、ミズナラを炭材とした西木村などで生産される「秋田備長」などがあります。

日向備長は安政3年(1856)、日向炭の品質向上のため山元藤助ら三名が紀州へ調査に赴き、後に紀州から、製炭技術者を招き入れたという記録が残っています。

また、「土佐備長は明治末期、土佐を訪れた紀州備長の製炭者が豊富なウバメガシが薪として使われているのを惜しみ、息子とともに土佐に移り住んで横詰め製炭法を伝えた」といわれています。

「日向備長」「土佐備長」は、紀州・和歌山の技術が伝わって発展したものです。

また、秋田備長も製炭技術者の研究を重ねた結果、いずれも非常品質の高い白炭となっているのです。

備長炭の定義

平成9年に廃止された木炭の日本農林規格の中の「白炭の規格」には、「『特選』に該当し、かつ、その硬度が15度をこえるものについては、等級の欄中『特選』とあるのは『備長特選』と読み替えることができる」とあります。
参考文献木炭(白炭)の手引き

「特選」の条件は、硬度が15度以上のもののみが「備長炭」ということになっていました。

ナラ、クヌギの黒炭の標準硬度が7度ですからかなり硬い炭といえます。

現在有効な規格としては、社団法人全国燃料協会、日本木炭新用途協議会、全国木炭協会が定めた「木炭の基準」があります。
参考文献木炭の規格 | 一般社団法人全国燃料協会

これは各会の会員が製造・販売する燃料用木炭の自主規格となっており、備長炭については、「白炭のうちカシ、ウバメガシを炭化したもので、精錬度が0~3の木炭」と定義されています。

精錬度とは、精錬計という機械を使って測定した値のことで木炭に電流を通して、その電気抵抗の度合いで決まります。

炭素は電気を通しますから、炭化の度合いが高い(炭素の純度が高い)と電気抵抗は低くなるため、精錬度の値が低いほど良質な木炭ということになります。

 

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チャ子

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